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「養成講座に参加したいがすぐに満席になってしまう・・・」「情報をいち早くほしい・・・」という声にお応えして、LINEオープンチャットをつくりました。 こちらでは、養成講座や公開講座の開催情報をお知らせいたします。個人が特定されることはありませんので安心してご参加ください。いつでも退会は可能です。

これまで当研究所においてトレーナー養成に携わってこられた米田和子先生が本日をもってご退任されます。4月からは「トレーナー養成講師NPO法人ラビィータ研究所理事長」としてトレーナー養成講座・公開講座・トレーナー勉強会にご協力いただくこととなります。

新所長については、現段階ではまだ就任が決まっておりません。新所長が決まるまでは事務局が代行いたしますが、就任が決まり次第皆様にお知らせいたします。

当研究所設立から2022年3月まで「ペアトレを広めること」が重点課題でした。設立から現在まで100名を超えるトレーナーさんを誕生させたことにより一定の達成を見たといえるのかもしれません。当研究所以外も含めると米田和子先生の教えを受けたトレーナーさんは300名にも達します。

これからの当研究所のテーマは「継続学習及びスキルアップ」になると思います。それぞれの地域で保護者に寄り添った支援を実施していくトレーナーになっていくための課題が「学びつづけること」であると信じています。
厚生労働省が普及を推奨
2016年の発達障害者支援法の改正において,家族支援の重要性が打ち出されています。しかし、ペアレントトレーニングの実施において必須の資格が打ち出されているわけではありません。逆に言えば、知識と経験のある実施者もいれば、みようみまねで実施している実施者もいるということです。
そこで、実施者養成講座を受講することは研修を受け、一定の知識を獲得したという証明になります。これは公的資格ではなく、認定資格となります。
当研究所が実施する実施者養成講座(トレーナー養成講座)は「奈良方式」を採用しています。奈良方式のルーツはアメリカ。シンシア・ウィッタム博士がADHDの子どもをもつご家族向けに開発したプログラムを、奈良教育大学等が日本に合わせて改良したプログラムが「奈良方式」です
奈良方式は長年、奈良教育大学(岩坂先生)が養成講座を実施してきました。岩坂先生の養成講座を受講し、教育現場で実践してきたのが当研究所所長の米田和子先生です。岩坂先生が退任なさると、奈良教育大学での養成講座はストップ。「地域に、学校に理解者が必要なのに支援者が育成されない」この現状を看過できなかった米田先生が、奈良方式を岩坂先生から直接譲り受け、トレーナー養成をスタートさせました。そのため、当研修所の養成講座は「奈良方式」の流れを汲んでいます。
トレーナーの牟田です。平素は大学教員(こども看護学)をしています。

国家資格ではないペアレントトレーニング。みなさんなら信頼性をどこで確認し、受講しますか?



当研究所のプログラム信頼度をお伝えするために平成26年度厚生労働省障害者総合推進事業「市町村で実施するペアレントトレーニング」に関する調査についてをご覧頂きたいと思います。

厚労省は発達障害児者の保護者支援の必要性について「就学前の子供を育てる保護者に最も身近な保健師や保育士、障害児相談支援事業所等の職員の保育や福祉領域の教育養成の中で保護者支援に関する支援技術を学ぶ機会はほとんどない」と、述べています。

その上で、ペアレントトレーニングの一律的な普及がなされていないことが問題として挙げられており、そのためにはペアトレの基本フォームの明確化が必要となると書かれています。

そこでわが国を代表する6名のペアトレ研究者の名前をあげ暫定的なガイドラインとしています。この6名の中の1人が私たちが使用しているガイドブックの著者:岩坂英巳医師です。岩坂は長年、奈良教育大学にてトレーナー養成を実践されてきました。(奈良方式と厚労省は明記しています)

岩坂先生の養成講座を受講し、教育現場で実践してきたのが当研究所所長の米田和子先生です。岩坂先生が退任なさると、奈良方式による養成講座はストップ。「地域に、学校に理解者が必要なのに支援者が育成されない」この現状を看過できなかった米田先生が、奈良方式を岩坂先生から直接譲り受け、トレーナー養成をスタートさせました。そのため、当研修所の養成講座は「奈良方式」の流れを汲んでいます。

米田先生は34年間小学校教員として通常級、特別支援学級、通級指導教室を経験。文部科学省優良教員表彰するなど多くの功績を残され、これらの実践経験をかわれ、退職後はプール学院大学で教鞭をとられました。現在は「1人でも多くの保護者を支援する」ために地域で活躍できるトレ―ナーを養成することが「残された最後の仕事」とおっしゃいます。

《地域での理解をもっと広めていくために、孤立しない地域をつくるために》

→教育講演会を聞いてみたい人
https://www.facebook.com/events/629085607902278/

→トレーナーになってみたい人(前期開講)
https://www.facebook.com/events/605618533600395/
あなたならどうする(1)
トレーナーの牟田です。平素は大学教員(こども看護学)をしています。

さぁ、想像してください。あなたは今、幼稚園の先生です。

あなたのクラスに途中入学してきたA君(4才)。診断はされていないけれど発達に障害があるのでは?と、検診で指摘を受けた児です。

時期は冬、インフルエンザも流行っているため、外遊びのあと、給食の前には手洗いを徹底しています。しかし、A君は手洗いの時間になっても洗い場にきません。呼んでも来ないのであなたは呼びに行きました。一緒についてきたものの蛇口から水をだしたら逃げて行きました。

「お手手を洗ってバイキンさんとバイバイしようねー」と、言っても手を洋服の中に隠し洗おうとしません。

あなたはどのように考え、どのように対処しますか?

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みんな手を洗ってるのに…
感染者を予防するには大切だから…
関わりにくい子だなぁ…
基本的な生活習慣として身につけさせなければ

色んな《べき》や困った感情が湧き上がるのではないでしょうか。でも、そもそもなぜ、そんなに手洗いを嫌がるのでしょう?

みなさんは痛い思いをするのは好きですか?おそらく誰もができれば避けたいと思うことと思います。

発達障害がある子の特徴の一つとして《感覚過敏》があります。1人1人、特徴は異なりますが《水が肌にあたると痛みが走る》と感じる子がいます。それを理解しないままA君に無理やり手洗いをさせたら…?手洗い・歯磨き・シャワーなどの度に苦痛を味わったらA君の園生活は苦痛に満ちたものになるのではないでしょうか?

もちろん、保護者のかたも保育園・幼稚園の先生も、児童のためを思って行動しているのはよくわかります。

しかし、発達障害児がもつ特徴を知ることで児のストレスを減らし、その心に寄り添うことができます。だからこそ正しい知識が必要なのです。


《地域での理解をもっと広めていくために、孤立しない地域をつくるために》

→教育講演会を聞いてみたい人
https://www.facebook.com/events/629085607902278/

→トレーナーになってみたい人(前期開講)
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【どうしてイライラするのだろう?】
トレーナーの牟田です。平素は大学教員(こども看護学)をしています。

こどもたちは
友達となぜか上手くいかない
自分のことを理解してもらえない
みんなはできるのに勉強がとても難しく感じる

など、悩んでいます。
その悩みが元になりイライラさせることにつながります。でも、イライラするのは発達障害があるから?そうではありませんよね?

誰だってイライラしてしまうことがありますよね?


わたしは地域で感情教育として《怒りのコントロール》を教えていますが、ペアレントトレーニングとアンガーマネジメントはとても親和性が高いのです。

まずは、あなた自身の怒りの傾向を知ること(自己理解)が大切です。怒りは《◯◯すべき》という「価値観(こだわり)」が影響しています。あなた自身のこだわりを少しずつ手放していくことでイライラの感情から抜け出せることにつながります。

自分のこだわりを客観的にみることで、こどもの、いらだちに気づき対応策について考えることができます。

講演会で話を聞いたら
本でPTのことを読んだら
実践できるようになるのか?

そうではなく
イライラコントロールも
ペアレントトレーニングも

「訓練(トレーニング)」が大事なのです。あなたのトレーニングに寄り添い、正しいトレーニングの方法を適宜アドバイスする存在がトレーナーです。

《地域での理解をもっと広めていくために、孤立しない地域をつくるために》

→教育講演会を聞いてみたい人
https://www.facebook.com/events/629085607902278/

→トレーナーになってみたい人(前期開講)
https://www.facebook.com/events/605618533600395/
【情報に惑わされない】
トレーナーの牟田です。平素は大学教員(こども看護学)をしています。

今日は米田和子先生が研修会でお話しされたことをかいつまんでお伝えします。

発達障害に関する講演会に参加される保護者のかたは勉強熱心なかたが多いと仰います。なんどもなんども通われるお母さんもいらっしゃるとか…

講演会は子どもの特性理解につながるものの「うちの子にはどこか当てはまらない」と、感じるかたもいるようです。

それもそのはず、講演会で語られる対応は一般論が多く《わが子》に対する対応は個別でないとわからないからです。

大切なのは保護者のかたが「わが子の発達を知ること」です。

「情報量が多くなればなるほどわが子が見えなくなる」と米田先生はおっしゃいます。知識だけが増え、どれもがわが子に当てはまるように感じると、実際の対応をどうしていいか逆にわからなくなる…という、知識過多の弊害が起こることがあります。



「特性に応じた子どもへの対応」や「考えられる課題についての視点」を得るには客観的なまなざしが必要です。それがトレーナーという専門家の役割になります。

お仕事としてトレーナーを生業にしてくださいと言っているわけではありません。保護者のかたが孤立することなく、地域で過ごしていくためには、保育・療育・教育・医療関係者の理解が必要だと考えています。

子どもたちの「特性」を「障がい」にしないためにも、こどもに関わる職種のかたにぜひ学んで頂きたいと思っています。

《地域での理解をもっと広めていくために、孤立しない地域をつくるために》

→教育講演会を聞いてみたい人
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トレーナーの牟田です。平素は大学教員(こども看護学)をしています。

今日はPT(ペアレントトレーニング)の対象についてお話しします。対象はADHD,ASD(自閉スペクトラム症),LD(学習障害)などのある子の保護者(養育者)です。

こどもへのサポートは「療育」(治療と教育)という形で行われます。では、保護者に対しては誰がどのようにサポートするのでしょう?

そうです。ここにPTトレーナーの役割があるのです。発達障害をもつ子の保護者は精神的ストレスを抱えやすいことが研究により明らかとなっています。


中田は「早い時期に母親と専門機関をつなぐ必要性、また、同じ立場の母親同士が交流する場の提供、父親の理解や協力を促すような支援プログラムの実施などが、専門家に切に求められているといえる。」と、述べています。

もう一つ私は《家庭と専門機関と学校をつなぐ架け橋》としての役割がわたしたちトレーナーに求められていると考えます。

架け橋をかけていくにはどうしたら良いのでしょう?それは、保育・療育・教育・医療・行政など専門機関、また当事者である保護者にまずはペアレントトレーニングについて知ってもらうことだと思います。

少しでも共感下さるかたは、GWにお時間を作って頂き、長年、PTの普及・啓発に携わってこられた米田和子先生の教育講演会ならびにトレーナー養成講座を受講していただければと考えています。

《地域での理解をもっと広めていくために、孤立しない地域をつくるために》

→教育講演会を聞いてみたい人
https://www.facebook.com/events/629085607902278/

→トレーナーになってみたい人
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引用論文: 中田洋二郎,筒井恵里子「現在の発達障害における母親の精神的ストレスについて」立正大学臨床心理学研究 第12号 2014 pp. 1-12 立正大学臨床心理学研究 第12号 2014
ペアレントトレーニングの目的

九州の牟田です

 

私が子育て講演会を実施したときに

「ペアレントトレーニングという言葉をしっていますか?」

とPTAのかたに質問をなげかけました。

200名ほどの保護者の中で

「知っている」と答えたのはたった1名でした。

 

しかし、アンケートを実施すると多くの保護者が

「子どもとの向き合いかたに悩みを抱えている」

「上手な叱り方・ほめ方を実践できていないと感じている」

と答えられます。

 

ペアレントトレーニングは

「好ましい行動を増やし、好ましくない行動を減らすための技術を親が習得すること」

が主目的です。これは保護者のストレスを減らすことにつながります。

 

通常は、研修を受けたトレーナーによってグループで運営されます。

 

 

教育講演会を聞いてみたい人 

 

トレーナーになってみたい人

 

 →次回は対象について記事を書きますね

中学校 ユニバーサルデザインと合理的配慮でつくる授業と支援 (通常の学級で行う特別支援教育)
中学校におけるユニバーサルデザイン(UD)の授業づくり実践書。UDは「個」から出発する特別支援教育と「授業」から出発する教科教育の融合であり、教科担任制をとり「授業」の専門性が高い中学校だからこそ、質高く教科の違いを超えた共通のUD視点を示している