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2020年1月

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トレーナーの牟田です。平素は大学教員(こども看護学)をしています。

国家資格ではないペアレントトレーニング。みなさんなら信頼性をどこで確認し、受講しますか?



当研究所のプログラム信頼度をお伝えするために平成26年度厚生労働省障害者総合推進事業「市町村で実施するペアレントトレーニング」に関する調査についてをご覧頂きたいと思います。

厚労省は発達障害児者の保護者支援の必要性について「就学前の子供を育てる保護者に最も身近な保健師や保育士、障害児相談支援事業所等の職員の保育や福祉領域の教育養成の中で保護者支援に関する支援技術を学ぶ機会はほとんどない」と、述べています。

その上で、ペアレントトレーニングの一律的な普及がなされていないことが問題として挙げられており、そのためにはペアトレの基本フォームの明確化が必要となると書かれています。

そこでわが国を代表する6名のペアトレ研究者の名前をあげ暫定的なガイドラインとしています。この6名の中の1人が私たちが使用しているガイドブックの著者:岩坂英巳医師です。岩坂は長年、奈良教育大学にてトレーナー養成を実践されてきました。(奈良方式と厚労省は明記しています)

岩坂先生の養成講座を受講し、教育現場で実践してきたのが当研究所所長の米田和子先生です。岩坂先生が退任なさると、奈良方式による養成講座はストップ。「地域に、学校に理解者が必要なのに支援者が育成されない」この現状を看過できなかった米田先生が、奈良方式を岩坂先生から直接譲り受け、トレーナー養成をスタートさせました。そのため、当研修所の養成講座は「奈良方式」の流れを汲んでいます。

米田先生は34年間小学校教員として通常級、特別支援学級、通級指導教室を経験。文部科学省優良教員表彰するなど多くの功績を残され、これらの実践経験をかわれ、退職後はプール学院大学で教鞭をとられました。現在は「1人でも多くの保護者を支援する」ために地域で活躍できるトレ―ナーを養成することが「残された最後の仕事」とおっしゃいます。

《地域での理解をもっと広めていくために、孤立しない地域をつくるために》

→教育講演会を聞いてみたい人
https://www.facebook.com/events/629085607902278/

→トレーナーになってみたい人(前期開講)
https://www.facebook.com/events/605618533600395/
あなたならどうする(1)
トレーナーの牟田です。平素は大学教員(こども看護学)をしています。

さぁ、想像してください。あなたは今、幼稚園の先生です。

あなたのクラスに途中入学してきたA君(4才)。診断はされていないけれど発達に障害があるのでは?と、検診で指摘を受けた児です。

時期は冬、インフルエンザも流行っているため、外遊びのあと、給食の前には手洗いを徹底しています。しかし、A君は手洗いの時間になっても洗い場にきません。呼んでも来ないのであなたは呼びに行きました。一緒についてきたものの蛇口から水をだしたら逃げて行きました。

「お手手を洗ってバイキンさんとバイバイしようねー」と、言っても手を洋服の中に隠し洗おうとしません。

あなたはどのように考え、どのように対処しますか?

https://admin12.ocnk.me/data/salon.tm/kptlabo/image/20200102_88b990.jpg
みんな手を洗ってるのに…
感染者を予防するには大切だから…
関わりにくい子だなぁ…
基本的な生活習慣として身につけさせなければ

色んな《べき》や困った感情が湧き上がるのではないでしょうか。でも、そもそもなぜ、そんなに手洗いを嫌がるのでしょう?

みなさんは痛い思いをするのは好きですか?おそらく誰もができれば避けたいと思うことと思います。

発達障害がある子の特徴の一つとして《感覚過敏》があります。1人1人、特徴は異なりますが《水が肌にあたると痛みが走る》と感じる子がいます。それを理解しないままA君に無理やり手洗いをさせたら…?手洗い・歯磨き・シャワーなどの度に苦痛を味わったらA君の園生活は苦痛に満ちたものになるのではないでしょうか?

もちろん、保護者のかたも保育園・幼稚園の先生も、児童のためを思って行動しているのはよくわかります。

しかし、発達障害児がもつ特徴を知ることで児のストレスを減らし、その心に寄り添うことができます。だからこそ正しい知識が必要なのです。


《地域での理解をもっと広めていくために、孤立しない地域をつくるために》

→教育講演会を聞いてみたい人
https://www.facebook.com/events/629085607902278/

→トレーナーになってみたい人(前期開講)
https://www.facebook.com/events/605618533600395/
【どうしてイライラするのだろう?】
トレーナーの牟田です。平素は大学教員(こども看護学)をしています。

こどもたちは
友達となぜか上手くいかない
自分のことを理解してもらえない
みんなはできるのに勉強がとても難しく感じる

など、悩んでいます。
その悩みが元になりイライラさせることにつながります。でも、イライラするのは発達障害があるから?そうではありませんよね?

誰だってイライラしてしまうことがありますよね?


わたしは地域で感情教育として《怒りのコントロール》を教えていますが、ペアレントトレーニングとアンガーマネジメントはとても親和性が高いのです。

まずは、あなた自身の怒りの傾向を知ること(自己理解)が大切です。怒りは《◯◯すべき》という「価値観(こだわり)」が影響しています。あなた自身のこだわりを少しずつ手放していくことでイライラの感情から抜け出せることにつながります。

自分のこだわりを客観的にみることで、こどもの、いらだちに気づき対応策について考えることができます。

講演会で話を聞いたら
本でPTのことを読んだら
実践できるようになるのか?

そうではなく
イライラコントロールも
ペアレントトレーニングも

「訓練(トレーニング)」が大事なのです。あなたのトレーニングに寄り添い、正しいトレーニングの方法を適宜アドバイスする存在がトレーナーです。

《地域での理解をもっと広めていくために、孤立しない地域をつくるために》

→教育講演会を聞いてみたい人
https://www.facebook.com/events/629085607902278/

→トレーナーになってみたい人(前期開講)
https://www.facebook.com/events/605618533600395/